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2022.03.04

映画ドラえもん『のび太の宇宙小戦争2021』感想(ネタバレ)

 映画ドラえもん『のび太の宇宙小戦争2021』感想(ネタバレ)

 たまたま初日が休みだったので早速鑑賞してきた。まずは音楽の話題から。
 今作もBGMは服部隆之だが、OPが特撮邦画を意識したような縦書きテロップに服部隆之の音楽が被さるというもので非常に合っていた。他にもロコロコのテーマ曲だろう、電子音を前面に出した音楽も印象に残った。サウンドトラックの発売は未定だがアマゾンで予約してきた。
 挿入歌のビリー・バンバン「ココロありがとう」もドラえもんとのび太の関係を歌ったような歌詞で良い曲。近年ニコニコ動画に「歌ってみた」動画を投稿して再ブレイクのきっかけになったことは知っていたが、いい目の付け所だ。しかし、去年発売されたED、Official髭男dismの「Universe」はパンフに歌詞もありコメントも載っているのに対し、「ココロありがとう」は全くないのが残念。ビリー・バンバンのコメントはウェブで読むことが出来る。

 本編の感想だが、特撮映画撮影パートの凝り方が嬉しかった。そして途中退場の出来杉に対するフォローも良かった。
 声優についてはロコロコの梶裕貴がパンフでも語っていたように三ツ矢雄二リスペクトに溢れた演技をしていて特に良かった。劇中でひみつ道具と同格扱いの「犬のおもちゃ」が地球でもピリカ星でも同じ形で同じ効果なのも笑わせてもらった。
 朴璐美のパピも正義に対する信念を持った少年ということで『ターンAガンダム』のロランを思い出すような演技だった。今作の追加キャラ、姉のピイナに涙を見せるシーンなど、子どもらしいところも印象に残った。
 個人的には戴冠式での演説シーンで『闘士ゴーディアン』のロビンソン市長をだぶらせてしまった。まあ、残念ながらロビンソンは演説中に処刑されるのだが。
 ドラコルルも有能さが良く現れていた。劇中でギルモアがあえて無人機を送り出す理由を「味方も信用できないから」と推測するシーンがあるのだが、その信用できない味方の中にはドラコルルも含まれていたのかが気になる。
 現実でも戦争が身近なニュースになっている現在、壊された町をアニメとはいえ見るのは辛かったが、自由の大切さ、人を思いやる気持ち、各々が自分の出来ることをするということを描くことは大切だし、世界の人々にも届けばいいと思う。
 ツィートで知ったが今年も劇場限定販売プラモが出てたそうで見つけそびれたのが心残りだ。また映画館に行くことがあったら探さないといけない。

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