『映画ドラえもん のび太の月面探査記』ネタバレ
恐らく映画ドラえもん史上一番早い封切り日。仕事帰りに鑑賞。みんなに見て欲しい作品。
以下ネタバレ。
辻村さんの藤子ファンとしての感性、八鍬監督の作品には以前から好感を持っていたので、作品との相性が私と合っていたと思う。冒頭から廊下に立たされたのび太には現代視点で通じるのかはらはらしたが。後、ドラ映画でディストピア描写がここまでリアルにされたのは初めてかも。しかもここの貧民側に芸能人ゲストがいるのがすごい。
本編前半、ルカが転校生として来るシーン、クラスメイトの顔についつい目が行ってしまう。月のウサギ王国でのごちそうにためらうルカも良かった。後、のび太の部屋にあった本「最後の一葉」。
原作小説は未読。ある程度伏線の展開は読めたが、「定説バッジ」を使うのは予想外だった。いずれ国外でも公開されると思うが、「異説」のE、「定説」のTはどう翻訳されるのか楽しみである。
作品を見た上で先日公開されたイメージボードポスターを見ると、ここが今回のドラたち5人の見せ場だったのだなと納得させられる。このシーンで流れていた服部隆之の音楽も良かった。サウンドトラックに作曲家のコメントがなかったのが残念。
良かった台詞は合流時のスネ夫と、対ディアボロ戦のアフレコ現場で急遽追加されたというドラの台詞。
作品のモチーフが「かぐや姫」なので、1000年間エスパルが生きているという設定になったのだと思うが、万年生きるカメがパートナーなので、エスパルが創られるにあたって、彼の遺伝子が参考にされているのかもしれない(どこかで触れられていたらすみません)。
エスパルの力の源である「エーテル」。元ネタはアリストテレスの唱えた第五元素だと思われる。当時は月もエーテルに包まれていると考えられていた。今回の「夢をかなえてドラえもん」タイトルバック映像でモチーフとして使われていたのはメリエスの映画『月世界旅行(邦題『月世界探検』)』だが、これにインスパイアされた作品
『月世界探検』(羽化仙史)では宇宙にエーテルがあることになっている。私がエーテルのことを知ったのもこれを紹介した横田順彌『日本SFこてん古典』だった。
ゲスト声優陣は皆良かったが、特にルナ役の広瀬アリスが声優としても遜色のない演技だった。もっとアニメやってもいいかも。ディアボロ役の吉田鋼太郎さん、私はなじみのない俳優さんだったので、聞いたときに若本さんっぽいが声が軽めだな、と考えていた。パンフでパーマンが好きだと語っていたので株爆上げ。
エンドロールのその後のエスパルたちも良かった。おまけ映像、ひょっとして次作はいよいよ「竜の騎士」?
これを下敷きにして見る来週のFミュ新作「ドラえもん&Fキャラオールスターズ 『月面レースで大ピンチ!?』」が楽しみだ。
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