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2004.01.25

人情噺としての『タイガーマスク』

 東映チャンネルで放送中の『タイガーマスク』、54話「新しい仲間」をビデオで見た。
 「ちびっこハウス」に新しい仲間がやってきた。ケン太によって「ミクロ」と名付けられた女の子は、なかなか周りにとけ込めず、学校にも行きたがらない。悩んだルリ子は、タイガーマスクこと直人に相談を持ちかける……。
 この話では、愛する人と死に別れた子供の心細さが丁寧に描写されている。ミクロの行動の原因は、母親と密着して暮らしていたための過保護だと結論づけているが、今となっては乱暴な結論かもしれない。
 主役であるタイガーマスクは、この話では完全に脇役だ。むしろ主役はルリ子と言って良いだろう。正体を知りながら、あくまでタイガーマスクとして相談をもちかけるルリ子。彼女は、タイガーマスクがどうやって今の地位を築いたのかをミクロに話して聞かせ、ミクロは現実に立ち向かう勇気を持つことができるようになる。そして、結果を聞いたタイガーマスクも考える。自分にも、金以外の方法でみなし子たちにできることがあるかも知れない、と。
 脚本の柴田夏余だが、この前の担当作品「此の子等へも愛を」でも見捨てられた子供たちを印象深く描いていた。ちなみに、この話では三輪勝恵が女の子役で出ている。
 私が『タイガーマスク』を見ているのは、プロレスパートではなく、孤児たちとタイガーマスクがふれ合うドラマパートが面白いからにほかならない。時事問題を真っ向からテーマにして描くことができた70年代東映アニメには、現在には失われてしまったパワーがある。

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