2022.04.07

藤子不二雄A(正しくは丸の中にA)先生ご逝去に寄せて

 2022年4月7日、藤子不二雄A先生の訃報を勤務先で知った。近年入院等をされていたので体調は気がかりだったが、あまりにも突然の知らせに驚いた。
 幼少時、我が家に初めて来たA先生のコミックスはてんコミ『怪物くん』2巻。当時は藤子アニメ全盛期で『怪物くん』『忍者ハットリくん』『プロゴルファー猿』などを毎週楽しんでいた。パーマニアとしては、『忍者ハットリくん+パーマン』の映画原作を手がけていただいたのも忘れがたい。
 二人で一人の藤子不二雄が藤子・F・不二雄と藤子不二雄Aに別れてからは、TBSのバラエティ『ギミア・ぶれいく』のレギュラーとして活躍し、毎週のようにTVで拝見することが出来た。『笑ゥせぇるすまん』等のアニメや『プロゴルファー猿』の「旗つつみ」は本当に出来るかチャレンジしたり、モノクロ藤子アニメの放送をしたりした。貴重そうな回は当時まだ高かったビデオテープに録ってある。
 その後入会した『ネオ・ユートピア』のイベントや本のサイン会等で、A先生にお目にかかる機会もあった。『ネオ・ユートピア』のイベントでは、喪黒福造の実物大人形の頭を被ったことがある。A先生とは『Aの人生』サイン会でお話ししたのが最後だ。その時には「きてよパーマン」の作詞はA先生ではないかという疑問を確かめようとしたのだが、結局分からなかった。

 中学生時代に『藤子不二雄ランド』が創刊され、『怪物くん』は高校生の時に読破した。小学生の時、そろばん塾の待合室に置いてあったチャンピオンコミックの広告で見てからずっと気になっていた『魔太郎がくる!!』も同様である。巻末連載されていた『タカモリが走る』も飼い犬の視点から人間との暮らしを描く話で私は好きだった。大学生になってからは古書店にも足を運び、『無名くん』なども読破した。サンケイ新聞で連載されたタイムトラベル+まんが道的作品『夢トンネル』も私製復刻版で読み気に入った作品である。


 藤子不二雄Aの日本の創作界に対する功績は計り知れないが、一番は『怪物くん』の「怪物界の後継者が修行のためお供三人と人間界に来る」というフォーマットを確立させた事だと私は思う。アニメ化されたフォロワーでは『怪物王女』『錬金3級まじかる?ぽか~ん』が当てはまる。『ドロロンえん魔くん』『こてんぐテン丸』などもこのバリエーションだろう。もちろん『忍者ハットリくん』『プロゴルファー猿』も多くのフォロワーを生んでいる。
 そしてもう一つの代表作である『まんが道』や様々なエッセイで草創期のまんが界を記録に残し、仲間たちの功績を事あることに語る語り部として後半生を過ごされたことも特筆すべきことだろう。
 『トキワ荘』の記念館設立までを見届け、この世を離れた安孫子素雄氏。たくさんの土産話をかつての仲間たちに披露していると思いたい。

 私が執筆した長編『一蓮托生』には貸本マンガ好きで、手塚治虫の『新寶島』を読む征一という少年が登場するが、彼は当時全国にいたであろう藤本・安孫子少年のようなマンガ好きの仲間という思いが込められている。主人公かつらと弟康史郞の二人暮らしを書きながら脳裏にちらついていたのは、『怪物くん』の歌子とヒロシの姉弟だった。

 私のサイト名であり、『青春ラジメニア』でのラジオネームでもある『パーマニアの指定席』は藤子A先生のエッセイ『パーマンの指定席』が元ネタである。「パーマン」はA先生がゴルフの「パー」に引っかけたものだと知らずに名付けたといういきさつがある。

 

 

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2022.03.04

映画ドラえもん『のび太の宇宙小戦争2021』感想(ネタバレ)

 映画ドラえもん『のび太の宇宙小戦争2021』感想(ネタバレ)

 たまたま初日が休みだったので早速鑑賞してきた。まずは音楽の話題から。
 今作もBGMは服部隆之だが、OPが特撮邦画を意識したような縦書きテロップに服部隆之の音楽が被さるというもので非常に合っていた。他にもロコロコのテーマ曲だろう、電子音を前面に出した音楽も印象に残った。サウンドトラックの発売は未定だがアマゾンで予約してきた。
 挿入歌のビリー・バンバン「ココロありがとう」もドラえもんとのび太の関係を歌ったような歌詞で良い曲。近年ニコニコ動画に「歌ってみた」動画を投稿して再ブレイクのきっかけになったことは知っていたが、いい目の付け所だ。しかし、去年発売されたED、Official髭男dismの「Universe」はパンフに歌詞もありコメントも載っているのに対し、「ココロありがとう」は全くないのが残念。ビリー・バンバンのコメントはウェブで読むことが出来る。

 本編の感想だが、特撮映画撮影パートの凝り方が嬉しかった。そして途中退場の出来杉に対するフォローも良かった。
 声優についてはロコロコの梶裕貴がパンフでも語っていたように三ツ矢雄二リスペクトに溢れた演技をしていて特に良かった。劇中でひみつ道具と同格扱いの「犬のおもちゃ」が地球でもピリカ星でも同じ形で同じ効果なのも笑わせてもらった。
 朴璐美のパピも正義に対する信念を持った少年ということで『ターンAガンダム』のロランを思い出すような演技だった。今作の追加キャラ、姉のピイナに涙を見せるシーンなど、子どもらしいところも印象に残った。
 個人的には戴冠式での演説シーンで『闘士ゴーディアン』のロビンソン市長をだぶらせてしまった。まあ、残念ながらロビンソンは演説中に処刑されるのだが。
 ドラコルルも有能さが良く現れていた。劇中でギルモアがあえて無人機を送り出す理由を「味方も信用できないから」と推測するシーンがあるのだが、その信用できない味方の中にはドラコルルも含まれていたのかが気になる。
 現実でも戦争が身近なニュースになっている現在、壊された町をアニメとはいえ見るのは辛かったが、自由の大切さ、人を思いやる気持ち、各々が自分の出来ることをするということを描くことは大切だし、世界の人々にも届けばいいと思う。
 ツィートで知ったが今年も劇場限定販売プラモが出てたそうで見つけそびれたのが心残りだ。また映画館に行くことがあったら探さないといけない。

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2021.03.09

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』鑑賞感想(ネタバレ)

 まずは、TVシリーズから今作まで25年以上経っているのにメイン声優陣が全員続投して完走したことが感慨深い。

 

(以下ネタバレ)

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2020.08.08

『映画ドラえもん のび太の新恐竜』鑑賞(ネタバレ)

 上映前の予告で『STAND BY ME ドラえもん』の予告編を初めて見る。今回山崎監督でないのはどう出るか、楽しみだ。

 川村元気脚本は二作目だが、今回は「宝島」よりは楽しめた。
 冒頭から雀が頻繁に登場するのも、内容が分かれば納得である。
 しかし、ここで『竜の騎士』を一部使ってしまってがっかりしている原作ファンも多いのではないだろうか。

 ここからは本編で気になったこと。
 
 伏線は大体回収したが、落とした「逆時計」は回収されなかったと思う。もっとうまく使う方法はなかったのか。
 ジャイアンが船で使った「友チョコ」をいつ補充したか、本編での説明はなかったと思う。
 ミューとキュー、二匹が互いをどう思っているかはあまり掘り下げられてなかったように思える。

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2019.03.10

『月面レースで大ピンチ!?』バードマン視点での感想(ネタバレ)

 3/9から藤子・F・不二雄ミュージアム内Fシアターで公開された「ドラえもん&Fキャラオールスターズ 『月面レースで大ピンチ!?』」を早速鑑賞してきた。安原義人さんが『Pa-Pa-Paザ☆ムービー パーマン タコDEポン! アシHAポン! 』以来15年ぶりにバードマンを演じるというので待ちきれなかったのだ。
以下ネタバレ


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2019.03.02

『映画ドラえもん のび太の月面探査記』ネタバレ

恐らく映画ドラえもん史上一番早い封切り日。仕事帰りに鑑賞。みんなに見て欲しい作品。
以下ネタバレ。

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2018.03.03

『映画ドラえもん のび太の宝島』感想(ネタバレ)

小説未読で鑑賞。

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2017.03.11

『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』ネタバレ

 ようやく鑑賞したので感想。
以下ネタバレ。

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『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』ネタバレ

 初日鑑賞。面白かった。
以下ネタバレ

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2016.04.13

『国際市場で逢いましょう』(ネタバレ)

 韓国映画『国際市場で逢いましょう』、公開時に気になっていたが見逃していた。この度シネマート新宿10周年記念の一本として上映されるので鑑賞してきた。
 一番注目していたのはOPのフンナム撤退シーン。私の二次創作「パーマンと朝鮮戦争」では和清(バードマン)の所属する米国兵側として描写しているが、大量のエキストラを動員したのであろう避難民のシーンはすごかった。
 主人公の避難先であり、「国際市場」のある釜山での避難生活も興味深かった。秀清(ミツ夫)が身を寄せたテーグの靴屋での生活に思いを馳せた。
 個人的には、主人公が避難する途中、親とはぐれたと思しき浮浪児達を見つめるシーンが何度もあったのが印象に残った。具体的な心情描写はされなかったが、運命の対比を思い起こされた。
 そういう個人的なこだわりをのぞいても、「家族」を守り抜くことに生涯をかけた男の物語として、韓国の近現代史を知るきっかけにもなるいい作品だった。
 

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